おはようございます。
サキナ栄養部(予定)☆銀座食doの渡る世間は美女ばかりです。
前回理想的なとは!をお話しましたが、今日はもう少し詳しくチェックの仕方と理想的じゃないはどういうサインなのかをお話させていただきます。
は固形物のイメージがあるかもしれませんが、実は健康な人のの8割が水分でできています。残りの2割は小腸の粘膜が剥がれ落ちたもの、食物繊維など消化されなかった食物、腸内細菌の残骸の3つで構成されてます。ですから食べた物がそのままになっているわけではありません。
腹部の手術などで食事ができず、点滴で栄養補給をしているときにもが出るのはこのためです。
口にしたものが最終的にになって排泄されるまでの時間は10~100時間ほど、かなりの幅があります。
腸内にとどまっている時間が短いと水分の吸収が進まず水分は多め(下痢)、反対に時間が長ければ水分が減っていきます(便秘)。
便秘と言っても統一された定義はないそうです。
本来ならば毎日出るのが基本ですが、3日に1回しか排便されなくてもスッキリ出れば便秘とは言えないそう。
逆に毎日出ても排便後に残便感や腹部膨満感がある場合は腸内にが残っているサインです。これも便秘として捉えたほうが良いでしょう。
腸の健康状態(の状態)を把握することが病気予防や健康管理の第1歩になります。
腸の状態()をチェックするポイントがあります。
1.硬さ
の硬さは基本的には腸を通過するのに要した時間の長短によって変わります。
腸内に長くとどまっていたは水分が少なくなって硬さが増します。反対に短い時間で排泄された場合は水分を多く含んだ軟便になります。
とは言え実際に手で触れて確かめるわけにもいかないので ↓ の見た目から判断する方法があります。
①コロコロから⑦水様まで7段階に分かれており、③~⑤の範囲内なら正常な方さとされます。
2.形
硬さとも密接なかかわりがあるポイントが
の形。
理想的な形状は
状でひび割れがあまりないもの。( ↑ の③~⑤が理想的)
太さは直径2~3cm程度。便が以前よりも太くなったという場合は心配いらないですが、細くなったという場合は腸内の通り道が狭くなっている可能性も。
大腸ガンやポリープの検査を受けたほうが良いかもしれません。
3.色
が茶色をしているのは胆汁が混ざっているから。
胆汁は肝臓で作られる黄褐色の液体で十二指腸で脂肪の消化吸収に利用され、その一部が腸内で便と混ざり合って茶褐色になります。
色の濃淡に関しては、腸を通過する時間が長いほど濃い色になります。(便秘だとかなり濃い茶色になります)腸内にとどまる時間が短く水っぽい
は胆汁の色は薄く黄色っぽい
になります。
また、やや白い
の場合は脂肪の摂り過ぎ、黒っぽい場合は肉の食べ過ぎの可能性があります。
食生活のバランスを見直しましょう!
こんな
が出たら すでに病気かもしれない
白い : 胆のうがん、胆管がん、膵臓がん
の色が完全に白い場合には、胆のうから胆管を経由するルートのどこかに胆汁の流れをせき止める異常があるのかもしれません
黒い : 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん
真っ黒で、海苔の佃煮のようにドロッとした「タール便」では、胃や十二指腸からの出血の可能性があります。
タール便は基本的に2回以上続けて出るのも特徴です。
赤い : 痔、大腸がん、潰瘍性大腸炎
血液は時間経過とともに黒く変色する性質があります。したがって
が赤い場合は肛門に誓い部位からの出血が疑われます。
痔の有無にかかわらず、激しい下血がある場合はすぐに病院で内視鏡検査などを受けましょう!
4.におい
のにおいを左右するのは腸内細菌のバランス。悪玉菌が増え、腸内環境が悪化すると
のにおいはきつくなります。悪玉菌がたんぱく質を分解するときに悪臭物質を発生させるため。
つまり
のにおいがきつければ腸内環境が悪化している可能性が高い。
5.量
の量が多いのが良いのか少ないのが良いのか
量にかかわらず、排便後のスッキリ感の有無に注意してください。
「ドッサリ出た」かよりも
「スッキリでた」かが重要です
お腹のなかに
が残ったような感覚(残便感)やお腹の張りがある場合は便秘が考えられます。
以上のように
の状態から腸内環境の状態、それが健康状態を示すバロメーターになります。
トイレで用を足した後、すぐ流さず
をじっくりみて、
の観察を習慣にしてください。
今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました